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マニュフェスト2015

art ATTACK

forestlimitは五周年をむかえることができた。

スペース開設時、私たちは素人だったが、ただの素人ではない。熱狂的素人としてアマチュアイズムを振りかざし、DIYでスペースをつくりあげ、そして多くの風変わりな企画を実現した。
アマチュアイズムは我々の矜持であり、資本もなく、また何者でもなかったため、多くの制約から解放されながら傲慢なまでに表現行為を追求できたが、多くの失敗も重ねた。

ただ一貫して、信念を曲げたことはないし、美意識を満たすものしか認めない。

予感しつつも未だ到来しない表現。慣れの倦怠のなかに芽吹く初期衝動の微かな力。表現を巡って人間精神は激しく動揺するが、そんな動揺も包み隠さず活動できる場所を私たちは提供したい。

パブリックスペースとしてのforestlimtitはいかにあるべきか?畢竟、トラウマなき平坦な魂にトラウマを付与し官能を与え、トラウマを抱え煩悶する同胞にその充足を用意したい。すべての「満たされていない者たち」に開かれている現場、それこそがforestlimitである。

「枯れることのない様式の源、官能的な貯蔵庫としての無秩序を内に含み込むことは、我々の異質でオカルト的な文明の原則であり、我々の陰謀の美意識であり、我々の気違いじみたスパイ行為なのである」ハキム・ベイ著 T.A.Z.より

このたび、開店五周年を記念して5つの企画を実現しました。ぜひ遊びにきてください。きっとなにかすばらしい出会いがあることをお約束します。

文責:ナパーム片岡 forestlimit代表 2015年3月

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